大阪市は、ATM前の電話を超音波で妨害して、還付金詐欺を防ぐ試みを行っています。さらに、AI(人工知能)を活用して、詐欺電話の自動検知システムも導入しています。この結果、還付金詐欺の被害は8割以上減少したと市は発表しています。
還付金詐欺とは、被害者を脅迫して、ATMで現金を引き出させたり、口座から振り込みをさせるなどの詐欺です。大阪市では、2019年に還付金詐欺の被害が急増し、年間で約2億円の被害が出ていました。市は、2020年からATM前の電話を超音波で妨害するシステムを導入し、還付金詐欺の被害を減少させようとしました。
超音波妨害システムは、ATM前に設置された電話の周辺に超音波を出して、通話の音質を低下させます。さらに、超音波によって、詐欺者の電話機が異常を起こし、通話が途切れることもあります。市は、2020年から2022年までの約2年間で、ATM前の電話の約8割に超音波妨害システムを設置しました。
一方、AIを活用した詐欺電話の自動検知システムは、2022年から導入されました。このシステムは、市が設置した電話の通話音を分析して、詐欺電話の可能性がある電話を自動で検知します。検知された電話については、警察に通報することで、詐欺者が逃げてしまう前に被害を防ぐことができます。
大阪市によると、超音波妨害システムとAIを活用した自動検知システムの導入によって、還付金詐欺の被害は大きく減少しました。2022年の被害額は、約1,400万円で、2019年の約2億円と比べて、8割以上の減少となっています。市は、さらにシステムの精度を高めて、還付金詐欺の被害を無くすことを目指しています。
大阪市の試みは、他の自治体にも注目されています。近年、還付金詐欺の被害が増加している他の自治体でも、同様のシステムを導入する動きが出てきています。還付金詐欺の被害を減少させるためには、市民の意識改善も必要です。市民は、不審な電話やメールに注意し、ATM前の電話で話をしないなどの予防策を講じる必要があります。
このように、技術を活用して還付金詐欺の被害を減少させる試みが行われています。大阪市の取り組みは、還付金詐欺の被害を無くすための大きな一歩と言えるでしょう。
出典: Asahi
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