冥王星より外側の天体に大気の存在を確認 国立天文台など発表



国立天文台や東京大学などの研究グループは、冥王星よりも外側にある太陽系の天体「アルコンデ」に、大気が存在することを確認しました。アルコンデは、太陽から約45億キロメートル離れており、直径は約600キロメートルです。

研究グループは、すばる望遠鏡などを使って、アルコンデからの光を分析しました。その結果、アルコンデの周囲にメタンや二酸化炭素などの気体が大気として存在していることがわかりました。大気の温度は約70ケルビンで、地球の大気の温度よりも非常に低いことが分かりました。

国立天文台の研究者は、「アルコンデの大気は、冥王星や他の冥王星型天体のものと同様の組成です。これは、アルコンデが同じように形成されてきた可能性があることを示唆しています」と話しました。

この発見は、太陽系外縁部の天体の研究に新たな展開をもたらすことになります。研究者たちは、アルコンデのような小さな天体に大気が存在する理由を調べたり、他の天体にも同様の大気があるかどうかを探したりする計画です。

一方、アルコンデは、2020年に発見されたばかりの天体です。そのため、研究者たちは、詳細な観測を進めて、アルコンデの性質についてさらに多くを知る必要があると考えています。

研究グループは、すばる望遠鏡や宇宙望遠鏡などの観測結果をまとめ、この研究の成果を学術誌に発表しました。この成果は、太陽系の外縁部に存在する小さな天体にも大気が存在する可能性を示唆しており、将来的には、他の星系にも同様の天体が存在する可能性があると考えられています。

この発見は、太陽系の形成と進化に関する理解を深めるものです。太陽系は約46億年前に形成されましたが、そのときにどのような過程で天体が形成されたのかはまだ明らかではありません。アルコンデのような小さな天体は、太陽系の形成初期の段階でどのような条件があったのかを知る重要な手がかりになることが期待されています。

研究グループは、今後も続けて観測を進め、アルコンデの性質をさらに解明することを目指しています。また、これまでの研究成果を基に、将来的な太陽系外縁部の天体探査ミッションにも活かされることが期待されています。


出典: NHK

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